●チカメキントキの全身骨格を例に しばらく余裕があるかなと思っていたら,仕事帰りに寄ったスーパーで良い感じのチカメキントキを発見してしまったので,さっそく更新. Fig. 1 チカメキントキ(新潟産) 【注意!!!!!】 今回は除肉の回なので,解体中の写真が多数出てきます. 食用に魚を捌く写真とほぼ一緒なのですが,血や内臓が苦手な方がいらっしゃるかもしれません. それでもご覧になりたい方のみ以下の本文をご覧ください. 【注意!!!!!】 15年前の記事 と異なるのは,パイプ洗浄剤や入れ歯洗浄剤,塩素系漂白剤(ハイター)といった趣味ホネ界隈で大人気の薬品や熱湯を使わなくなったこと. 大型魚の除肉では熱湯を使用することもあるが,通常サイズの魚では熱湯もほとんど使わなくなった. 薬品除肉は手軽だが,魚では歯やヒレの末端,鰓蓋骨の縁といった細かい/薄いパーツの脱落や損傷・変形が発生することがあり(Fig. 2, 3),修復も面倒という欠点も伴う. なんだか逆行しているようだけれど,破損少なめの格好良いホネを飾りたいので,手作業メインに戻った. Fig. 2 熱湯処理によるカサゴ類の歯抜け 歯が残っているイズカサゴ(上段)と歯が抜けたカサゴ(下段) 上下で種が異なるので厳密な比較にはならないが…歯が抜けてしまった時のイメージとして. 小さいパーツだけれど,抜けると結構目立つ上にナマズやカサゴのようなおろし金系の歯を持つ魚種は修復もはや不可能. Fig. 3 次亜塩素酸ナトリウム処理によるワカサギ尾ビレ軟条の破損 10倍希釈なのでかなり濃いと感じるかもしれないが…もっと薄くても長時間放置すれば同じことが起きるかもということで,参考程度に見てください… ちなみに軟条は数珠つなぎの構造物なため,どこから欠けるかわからない. また,どの除肉用薬品も無縁ではないし,なんなら漂白で使用する過酸化水素水でも発生しうる. 1. 撮影 人によって記録方法は異なると思うが,メモなりスケッチなり写真なり,複数の方法でたくさん残していくのが良いと思う. 良い感じ(に見える)全身写真が1枚撮れても,「棘と鱗が同色で見辛かった…」「もう少し斜めから見たかった…」と後悔したことが多々あったので,こ...
コメント
コメントを投稿